相身互い

先日ここで記したマタニティマークの事でコメントを頂きました。

弱い立場の人を思いやる気持ちとか、助けてあげようと言う気持ちは、きっとほとんど誰もが持っていると思うんです。
ただしそれを上手く表現できずに、何となく見て見ない振りをしてしまう方もまたたくさんいるように思います。

優しさとか思いやりを伝えるのは、簡単そうで実はなかなか難しい事でもあります。




僕がまだ30歳そこそこの頃、しばらくの間自転車で通勤していた時期がありました。
当時、自宅から職場まで自転車でものんびり走ってせいぜい15分程度の距離。
ある朝、いつもの通り通勤していると、歩行に障害のある女性が道の傍らに転んでしまっていて、上手く自力で立ち上がる事が出来ずにいました。
朝の通勤時間の事、僕も先を急いでいたのですが、さすがに見て見ない振りは出来ません。
しかし、相手は女性。無闇やたらと抱き起こすわけにもいかないし・・・。障害のある方に対しての介助の仕方のノウハウを持っているわけでもなし、どうしたらよいのかわからず正直戸惑いました。

自転車を停めて、僕はその女性にこう声を掛けてみました。
「お手伝いできる事はありますか?」
そうしたら、その方は「つかまらせて下されば、自分で立ちます」と聞き取りにくかったのですが、こう僕に言ったようです。
その方の体重をしっかりと受け止めるべく、僕は手を差し伸べてしっかりと立ちました。
相手の方は上手に僕の腕を取りしっかりと立ち上がりました。
おそらくその方も先を急いでいたのでしょう。
お礼の言葉を言うやいなや、その方は再び不自由な足取りで、それでも一所懸命歩き始めました。
しばらく彼女の後姿を見送った後、僕も職場への道を再び急ぎました。




僕は妊婦さんにはなれないし、まだ老人じゃないし、身体に不自由もなく過ごしています。
真の意味で、そういう弱い立場の人たちの気持ちがわかるのかと問われれば、かもしれません。
でも、思いやりとか優しさとか、根っこの部分は常に忘れずに持っていたいと思います。
そうすれば少しでもそういった方たちの目線に近づけるんじゃないかなと思います。

どうしたらよいかわからなければ、声を掛けて聞いてみましょう。
一人でどうにもならなければ、他の方にも声を掛けてお願いしてみましょう。

みんな一人じゃ何も出来ない。
お互い様。
所詮みんな弱者なんですもの・・・。
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by kazz1125 | 2006-03-14 23:32 | 雑感


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