なごり雪

今から18年前の1988年4月8日。
東京では9センチの積雪が観測されました。
時々思い出した頃に、もう充分暖かいはずの東京でも4月の雪が積もる事があります。

かつてかぐや姫が歌いそしてイルカの大ヒットで知られる 「なごり雪」 
 そんな事を書いていたら、久し振りに聞きたくなりました。

なごり雪   詞、曲 伊勢正三

汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる
季節外れの雪が降ってる
東京で見る雪はこれが最後ねと
寂しそうに君はつぶやく
なごり雪も降る時を知り
ふざけすぎた季節の後で
今、春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

動き始めた汽車の窓に顔をつけて
君は何かを言おうとしている
君の唇がさようならと動く事が
怖くて下を向いてた
時が行けば幼い君も
大人になると気付かないまま
今、春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

君が去ったホームに残り
落ちては溶ける雪を見ていた
今、春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

去年よりずっと きれいになった


大人への入り口に立ち始めた彼女を東京のどこかの駅(新宿なのか上野なのか、はたまた東京駅なのか・・・少なくとも蒲田とか五反田、ましてや東村山とかじゃないのは確かです)で見送る彼。
そして故郷へ帰るのか、新たな地方都市へ旅発つのか、いずれにしても東京との、彼との訣別の思いをしっかりと胸に秘めた彼女との、季節外れの雪に見舞われた別離。
巡る思いは全て今日の雪に溶けてゆきます・・・。
彼が今更ながら気付いた事、かつての幼かった彼女より確かに美しくなっていたと言う事実・・・。
そしてお互い伝えきれない思いを抱えたまま、落ちては溶ける雪の向こうに汽車は旅発っていった。

 雪は今尚降り続いている・・・
                                   はずです。


例えば3月辺り。
寒の戻りで不意に風花が舞うような時に、車のAMラジオからリクエスト曲で流れたりすると、思い切りその曲の中に引き込まれてしまうのはどうしてなんだろう・・・。

僕は、なごり雪に関しては作者の正やんよりイルカさんの方がしっくりくるのですが、皆様はいかがでしょう。
彼女のボーイッシュな声、そしてピアノをメインに据えアコースティックギターを優しく絡ませたシンプルなアレンジが、イントロが始まっただけで鳥肌が立つ程に心を揺さぶる何かを伝えてくれると・・・何十年も思い続けてるのですが。

いずれにしても後世まで残る昭和の名曲の一つである事は間違いないでしょうね。
ただし汽車って言ってもピンと来る人が段々少なくなってきちゃうのもまた紛れもない事実で・・・。
お年がわかるバロメーターにもなれる、そんな名曲でもあります。
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by kazz1125 | 2006-04-06 00:55 | 音楽


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