世界一美味しい水

いまだ梅雨は明ける様子がありませんが、子ども達は夏休み。

僕が夏休みと言えば一番に思い出すもの・・・。
中学生だった時。
陽炎が揺らめくほどの暑さ。
埃っぽい炎天下の校庭の野球部の練習です。

当時は水を飲んではいけない!という先輩のきついお達しがありまして、練習が終わるまで水を飲む事が出来ませんでした。
脱水症状で熱中症の恐れもありますので今では到底考えられない事ですが、そんなのが当たり前の時代。
指導者も至極当然の精神論・・・。
時代ですよね~。

1年坊主は当然の事、外野の後ろの方で声出ししながらの球拾い。
野球がやりたくて入った部活なのに・・・と面白い訳もなくただただ忍耐の毎日。

そんな中のささやかな喜び。
3年生のレギュラークラスのフリーバッティングになると当然の如くポンポンと外野に球が来ます。
外野手が抜かれたり、ホームラン性の当りになると我々1年坊主の出番。
そして球が遥か奥まで転がった時がチャンス到来です。
一目散にボールを取りに行き、その隙に陰の水道でゴクゴクと水を飲んで何食わぬ顔で戻ってくる。まぁ、先輩も毎年そうやって来ているから暗黙の了解なんですけどね。
慌ててユニフォームに水が掛かっちゃったりして、先輩にわざと「○○、ユニフォームが濡れてねーか?」などとからかわれたりしたのを思い出します。
あと水だけ飲んで帰って来てボール取ってくるのを忘れちゃったりしたお馬鹿さんもいました。
さすがにそん時は先輩に「尻(ケツ)バット」されてましたけど・・・。
当時は夏休みの練習なんて嫌で嫌でしょうがなかったけど、今となっては何だか懐かしいなぁ。

少し鉄の味のする体育館の水道水・・・。
美味かったなぁ。
あの時ばかりは世界一美味しい水でした。
30年前の記憶です。
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by kazz1125 | 2006-07-24 18:13 | 世間話


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