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死闘!智弁和歌山 対 帝京

AMラジオのアナウンサーの声が時々甲子園球場の大歓声で掻き消される・・・。
トラックの運転席で一喜一憂している僕は、鳥肌が立ちっぱなしだった・・・。


9回表。
4対8で4点ビハインドの帝京の攻撃。
先頭バッター、ピッチャー太田に代打沼田。
 3球目を引っ掛けあっさりサードゴロ。1アウト。
続くバッター1番不破は2球目をセンター前ヒット。
2番勝見はデッドボールで1アウト、ランナー1、2塁。
3番野口は3球3振。
 2アウト、ランナー1、2塁と変わります。

これで万事休すかと思ったのですが・・・。

続く4番中村が1,2塁間を抜いて1点返します。5対8の3点差。
 なおも2アウト1、2塁。
5番塩沢が今度は3遊間を抜いて、2アウト満塁。
6番雨森も同じく3遊間を抜いて更に1点返し、6対8。なおも2アウト満塁。
7番当りのない我妻。ボテボテのショートゴロが幸いして内野安打。一点返して7対8.
 更に更に満塁。
8番杉谷が再び3遊間。一挙に2点返してついに9対8逆転。
なおもランナー二人が塁上に・・・。これで打者一巡。
再び先ほど代打で出た沼田。
今度は3ランホームラン!この回一挙に8得点。12対8
次のバッターがアウトになってチェンジ。

9回裏、智弁和歌山の攻撃。
帝京は先ほど3人目のピッチャーを交代してしまったので、正規のピッチャーがいない。
センター勝見を急造ピッチャーに仕立てたのですが・・・。
中学時代はピッチャーだったとのことですが。このシチュエーションでの登板。
ストライクが入らない・・・。
二人連続フォアボールで出塁させると、次の4番橋本に痛恨の3ラン。12対11。
5番亀田にもフォアボール。さすがに帝京の前田監督も辛抱できず、ショートを守っていた1年の杉谷をピッチャーにするが、6番松隈にデッドボール。
アウトカウントが一つも取れないまま、再びランナー1、2塁。
杉谷から最後のピッチャー長身の岡野をリリーフに投入。
7番馬場がレフトフライでようやく1アウト。
続く8番青石にセンター前ヒットを打たれ2塁ランナーが返って12対12の同点。
 尚も1アウト1、2塁。
そして9番楠本。
ストレートのフォアボールを選んで、満塁。
先頭バッターに返って1番古宮。冷静にボールを見極め・・・最後はフォアボール。
押し出しサヨナラ。 

13対12。
逆転に次ぐ逆転で智弁和歌山が帝京を降しました。

勝利チームの監督インタビューで、智弁和歌山の高嶋監督は「正直言って9回表、12対8になった時に負けたと思いました」とこう言ってました。
しかし最後の押し出しフォアボールを選んだキャプテン古宮は「逆転を信じていた、みんなも信じていた」こう言い切りました。

「野球は筋書きの無いドラマだ」
言い古された台詞です。
しかしながらスポーツには時折、こうして信じられないような奇跡が起きます。
安西先生の「最後まで・・・希望をすてちゃいかん
                あきらめたらそこで試合終了だよ
」(byスラムダンク)
 この言葉をまざまざと思い出させてくれる、ものすごい試合でした。

惜しくも敗れた帝京の選手、そして大逆転をされてもあきらめずに勝ちを掴んだ智弁和歌山の選手。
お疲れ様でした・・・。
そしてありがとう。
この試合、忘れません。

 
by kazz1125 | 2006-08-17 17:50 | Sports


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