命をつなぐボート


マグロ漁船 不明の3人、宮崎沖で救助 「大型船が衝突」

 鹿児島県種子島近海で消息を絶っていた宮崎県日向市漁協所属のマグロはえ縄漁船「幸吉(ゆきよし)丸」=是沢幸広船長(48)、9.1トン=の乗組員ら3人が12日午前10時20分ごろ、都井岬(同県串間市)の東南東約185キロの海上で救命ボートに乗っているのを、第10管区海上保安本部(鹿児島市)のヘリコプターが発見、同午後0時35分に巡視船に救助された。3人は「大型船が衝突して、そのまま走り去った」と証言しており、10管は当て逃げされたとみて業務上過失往来危険容疑で捜査している。
 救助されたのは、是沢船長=日向市細島=と、甲板員の山中道夫さん(56)=同市日知屋=、取材で同行していた東洋放映(福岡市博多区)のカメラマン、林洋平さん(29)=福岡市中央区平尾=。ヘリコプターで宮崎市の宮崎大医学部付属病院に搬送された。脱水症状があるものの、健康状態は比較的良いという。

中略

 ◇救命ボートに穴…海水をかき出し
 3人を救ったのは8角形(直径約2メートル)の救命ボートだった。船橋後部に設置されており、事故などの衝撃で海中に投げ出され水深2メートルくらいまで沈み水圧がかかると、圧縮空気で自動的に膨張する。日向市漁協によると、6人乗りで1週間以上生活できる食料品や水、発煙筒、ボートをこぐ櫂(かい)、ナイフ、釣り道具などを常備。屋根もついており、風雨を避けることもできる。
 漂流1日目の夜、ボートの底に10円玉大の穴が2カ所開き浸水した。ひざを曲げた状態で眠る暇もなく、筒状の容器で海水を海にすくい出した。

後略                       2月13日 毎日新聞


よかったですねぇ。
ニュース映像の、無事救助の一報が入った時の地元漁協の仲間たちの喜びようがとっても印象的でした。これが発見が遅れたらまたどうなっていたかも分かりませんし、奇跡に近い・・・。
それにしても当て逃げとはひでぇ話です。
ったくモラルってぇもんがどこにも無くなっちまったねぇ。

ところでこのクラスの漁船だと救命ボートの設置は義務付けられていないそうですね。
船長の万が一に備えての意識が、自らの命を救ったといっても過言ではないでしょう。
先人が残した「転ばぬ先の杖」の教訓を正に地で言った結果。
こういう意識はこの先地震などの災害にも当て嵌まりますね。
大いに見習わなくちゃなぁ・・・。

それにしても救命ボート。
大海原で彷徨うにはいささか居心地は悪そうでしたが、これが無ければまさしく海の藻屑となっていたと思うとぞっとしますね。

だけど何で底に穴開いちゃったんだろう?
マジで洒落になんないですよねぇ、これ。
助かったから笑い話になっちゃったけど、甲板員の山中さんがこんな話をしてました。
ヘリコプターに発見されてすぐ救助してもらえると思ったら、それから一時間半ほどかかったらしい・・・。ボート上で喜んで暴れちゃったもんだから、その間水がピュ―ピュー出てきて大変だったって。

飄々と話すのがいかにも海の男らしいや・・・。

それもこれも命あっての物種です。
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by kazz1125 | 2007-02-13 20:07 | 雑感


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