寂寞

もうどれくらいの時間が経ったのだろう

娘たちが幼かった頃
手をつないで歩いた水族館に行った

見たこともないような魚たちの群れに
今日も子ども達は瞳を輝かせて
分厚いガラス越しの水槽を
食い入るように見つめている

人垣を越えるように
父親の肩車の上から
イルカやアシカのショーに
驚きの表情と
満面の笑みで歓声をあげている

その瞳の輝きは
あの日
わが娘たちが湛えていたのと
同じ輝きだ

そんな事を思いながら
水槽をじっと見ていた僕は
いつの間にか
過ごした時間と等しいだけ
年を重ねた僕を
ガラスの向こうに
確かに見つめていた
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by kazz1125 | 2007-03-18 21:01 |


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