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薫る風が運んだ

ある日洋画を見に行った。

コメディ映画。

18の僕は色々頭を悩ませた。
彼女と初めて一緒に見る映画だったから、ラブロマンスよりもこちらの方が打ち解けるには良いだろうと考えた上での選択。

定番のポップコーンとドリンクを二つ抱えた、少しだけ背伸びをした二人。
初めは少し緊張しつつも楽し気に見ていたのだが、映画館の闇にも慣れた頃、僕はある事に気がついた。

コメディ映画だから笑うポイントが当然幾つもある。
ところが彼女は僕を含めた他の観客とは笑うポイントがどうも違う・・・。

洋画・・・つまりは字幕スーパーを読みながらの鑑賞となるのだが、どうやら読むのが遅くてタイムラグが生じてしまっているらしい。

それに気がついた時、彼女が何よりも・・・いとおしく思えた。
誰よりも大切な人になった。
帰り道・・・初めて手を繋いだ。

今から27年前の確かに5月の思い出です。
それがどんな理由で別々の道を歩んじゃったのかが、どうしても思い出せずにいます。
もし再び会うことがあれば・・・話してみたいな。

窓から抜けて行く、薫る風が運んできた記憶。
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by kazz1125 | 2007-05-12 23:27 | 世間話


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