日本一の駄々っ子

ある夏休みの日曜日。
かねてからクラス内の二大勢力で対立関係にある、ヤサ男の安倍君とコワモテ小沢君のガキ大将の座を賭けて、人気投票をすることになりました。


10ヶ月ほど前。
このクラスが出来た当初は人気もあり、クラスリーダーを任された安倍君ですが、最近はその化けの皮が剥げてしまい、人気が下降線を辿る一方です。

まずはどう考えても、その取り巻きの出来が悪い。
女子を馬鹿にした発言をした子分の一人は、女子からは総スカン。
また武闘派の子分の一人は出過ぎた発言で完全に干されてしまいました。
他にも金に汚い仲間がやたらと多い。
またクラス費の使い途があやふやで何に使われているのかわからないなどという問題も発生しています。そんな理由が安倍君人気を下げているのですが、どうも本人はそれに余り気がついていない様子です。

しかしながら小沢君との勝負の分の悪さだけは肌身を持って感じていた安倍君は、勝負前に小沢君にこう言い放ちました。
「これは小沢君と僕の一騎打ちだ!審判はここで見ているクラスのみんなだ!」
実はこれ、小沢君に言っているのではなく、周りの審判にアピールするための安倍君の作戦でもありました。

ところが・・・。
安倍君の思いとは裏腹に、やはりクラスの大多数が今回は小沢君に肩入れをしました。
取り巻きの悪さや金の行方の不透明な安倍君たちはクラスの仲間の信任は得られなかった・・・。

ところが・・・。
安倍君はとんでもないことを言い出しました。
「色々考えたけどやっぱり僕は辞めない。
僕がクラスのリーダーなんだから僕が決めるんだ!
悪いようにはしないから、みんなも僕に協力してよ!!
一所懸命頑張るのが、僕の使命だからね!!!」

世間知らずの駄々っ子に、日本中・・・いや間違いました、クラス中が困っています。
そうです。安倍君の仲間達もこの独りよがりに恥ずかしいやら情けないやら・・・のはずです。

こんな駄々っ子をリーダーにしていたなんて、僕たちも大いに恥ずべきことです。

誰かなんか言ってやれよなぁ。
笑いものの一歩手前だってーの。

この話はフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ございません。
[PR]
by kazz1125 | 2007-08-01 00:25 | 世間話


<< 2人の関取 泥棒を捕まえて縄を綯う >>