うれい

憂い・愁い・患い。
すべて「うれい」と読みます。憂いと愁いは普通に使いますが、最後の患いは中々使わないように思います。


昨年末、懇意にしていた町の小さな建材屋さんが不渡りを食って連鎖倒産してしまいました。
社長は年の頃も僕より少し上くらいで、大学生の一人娘さんがいて・・・。
今、人気(ひとけ)も無くなった住居兼店舗のシャッターには、管財人の張り紙が冷たい北風に揺れています。
一人娘の送り迎えに使っていた車も張り紙がされたまま置き放しで埃が被っています。
灯りが燈っていた窓は真っ暗なまま。
確かにあった普通の幸せな暮らしが一つ潰えてしまいました。

結局、景気が良くなったというのはどこの国の事なんだろう・・・。
明日は我が身かもしれません。


景気「下振れ」判断へ=21日から金融政策決定会合-日銀

 日銀は21、22の両日、金融政策決定会合を開き、当面の金融政策運営を討議する。日銀は景気の現状について、住宅投資の落ち込みなどから「減速している」と判断。同会合では、昨年10月に公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)に関する中間評価を取りまとめるが、景気は従来見通しに比べ「下振れている」との認識を示す。政策金利は現行の年0.5%に据え置く見通し。
 米国の低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題を受け、世界的な株安不安が台頭。外国為替市場では円高が進行しており、会合では、株安・円高が景気に及ぼす影響についても意見交換するとみられる。 1月18日  時事通信


景気回復、経済が上向きだのという大本営発表がここしばらく続いていましたが、僕を含めて果たしてそれを感じられた国民がどれほどいたことでしょう?
確かに一部の自動車産業や北京オリンピック需要で潤った鉄鋼産業などはかなりの好景気だったのでしょう。
しかしながら大多数の国民は生活から余裕が少しずつなくなってきていると感じているのではないかと思うのですが・・・。

上の記事、これからの経済動向を占う上でも非常に重い意味合いを持つニュースだと思いますが、このままずるずると経済後退が再び進んでゆくとなると、日本はさらにさらに落ち込む事は間違いがありません。

もはや「経済一流」でない=世界に再挑戦の気概を-大田経財相

 大田弘子経済財政担当相は18日午後、衆参両院の本会議で経済演説を行った。世界の総所得に占める日本の割合が24年ぶりに10%を割り込んだことなどに触れ、「もはや日本は『経済は一流』と呼ばれる状況ではなくなった」と、国際的な地盤沈下に危機感を表明。「今の日本経済に求められることは、もう一度、世界に挑戦する気概を取り戻すことだ」と訴えた。
 経済の現状では、米国経済の減速懸念や原油高、住宅投資の回復の遅れを懸念。世界の経済環境が大きく変化する中で成長を続けるため、成長戦略を強化、再構築する方針を示した。
 経財相はまた、国・地方合わせたプライマリーバランス(基礎的財政収支)の2011年度黒字化に向け、「歳出削減の努力を決して緩めない」との考えを重ねて強調した。  1月18日 時事通信


ましてや今頃になって、「経済一流じゃない」などとのたまわれても、そんなのとうの昔からみんな感じていた事じゃないのかなって思います。
本日の福田総理の施政方針演説もまた、具体論よりも前政権との違いを強調する事が第一のように聞こえてならなかったのですが・・・。

どうも国を運営する人たちの感覚がどんどん現実や民意とずれてきているような感じがしてならないんだけど、本当に大丈夫なんでしょうか? この国。

日本経済への憂いが愁い(悲しみのニュアンス)へ。
愁いが患い(おそらくは病的な思い)へと変わらぬ事を切に願って・・・。
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by kazz1125 | 2008-01-18 20:19 | 時事


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