チェンジアップ

ガソリン国会などと銘打たれた今国会。
揮発油税に代表される暫定税率の存廃を巡って与野党の激しい攻防が続いております。

先週の代表質問で福田首相の答弁にこういうものがありました。
「欧州の主要国がガソリンの税金を引き上げる中で、暫定税率廃止は国際的な理解を得がたい。税率維持は温暖化対応の観点からも必要だ」
主要国とは経済事情がそれぞれ違うのですからこんな比較論は論外としても、このあとの温暖化防止策にかこつけた笑止千万のこの発言は黙ってられません。
ガソリンが安くなると車の利用が増えて二酸化炭素排出量が増えて温暖化が加速する・・・だから税率維持しなくてはいかんと言う論理展開ですね・・・。。

そもそも揮発油税なるもの。
1953年に当時の田中角栄議員らの議員立法によって創設された「道路整備費の財源等に関する臨時措置法」により道路特定財源となったものだそうな。
以来現在に至るまでその暫定的な法は50年以上続いているわけですが、その財源の使途はほとんどが道路の建設整備に充てられ、その他も主目的として道路交通の利便性を図るものに充当されているそうです。

だったら道路特定財源である揮発油税の税率確保する事と温暖化云々とは大いなる矛盾なんだけどねぇ。
取って付けた様なチェンジアップを投げ込みやがって。

福田首相の答弁をさらに飛躍発展すればこういうことになりましょうか。
地球温暖化対応の大局的な観点からは道路整備もやめ、道路事情を悪化させ車の流通量を減らし物流の妨げを図ればよろしい。そうすれば二酸化炭素の排出量も大幅削減が可能でしょう・・・。ただし経済的停滞も著しいのは言うまでもありませんが・・・。


首相が国会の代表質問で屁理屈を言うって一体どうよ。
そう云うことじゃないでしょ。
「今その暫定とされる税率。道路財源のみならず、国の予算としても実際はおんぶに抱っこの部分が非常に大きくて、仮にそれがなくなってしまったら日本経済の屋台骨を失いかねない状態です。
つきましては今しばらく国民の皆様にご理解ご協力ご辛抱を頂き、経済再建の見通しが立った暁には必ずや国民の皆様に御還元する所存です。あいや、しばらく」(いささか芝居がかってしまいましたが・・・)
たまには正直にこれくらいの事言ってみろよ。

真っ向から直球勝負しないでのらりくらりかわす事ばっかりなんだものな。
チェンジアップが生きてくるのはストレートがあってこそなんだけどね。
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by kazz1125 | 2008-01-28 09:47 | 時事


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