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再びの一期一会

光陰矢の如し

何年かぶりで開いてみた自分のブログに記された幾多の『時のかけらたち』
過ぎ去りし時の早さには、改めて驚かされる事ばかりだ。

初めてこのブログを立ち上げた2006/1/31。
最後の記事は2012/6/11。
初めから数えると12年の時が過ぎている。
干支でいうところの一回り。

自分の人生ながら、まぁたくさんの出来事があった12年だった。
離婚、倒産、自己破産。心の病にそして昨年は父の死。

正直言えばまぁしんどいこと夥しかった。
だけど嫌なこともこれだけあればもう頭打ちだろう。

プラス思考で行かなくちゃやってられんからね。
『右肩下がり』はもうたくさん。
それも『今までは左肩上がり』だったと言い張ることにするさ。

かの水戸黄門の主題歌でも♪「人生楽ありゃ苦もあるさ」って言ってたから間違いないだろ?
折に触れ、また少しずつ記していこうと…。










# by kazz1125 | 2018-04-09 17:08 |

別離

ちょうど一月ほど前、我が家の愛兎「とん助」が死んだ。

朝は普通にキャベツを食べていたのだが、夜はぐったりとケージの中で横たわっていた。
「どうした?具合悪いのか?」と声を掛けて好物のニンジンを上げたら、横たわったまま少し齧った。
もう年齢も年齢だし、明日様子を見てと思っていたのだが・・・。

つまりそれが彼の最後の食事になった。

翌朝様子を見ると、まるで眠りについているように天国へ旅立っていた。

高校1年だった長女が部活のバスケで悩んで悩んで、一時部活に行けなくなった時に、ウサギを飼いたいと言い出したのがきっかけだった。
ホームセンターのペットショップで見初められて、小さな箱に入れられて大切に抱えられて我が家へ来てから丸6年。
大した病気をすることもなく、親孝行なウサギだった。
旅立つ前日まで、食欲だけはまるで若い頃と変わらぬ旺盛さだった。


ダンボールの箱にタオルを敷き詰め、氷で冷やすこと3日間。
GWの最中で対応してくれるペット霊園をあれこれ探した。
深大寺の動物霊園が親切に応じてくれたので、そちらに長女と二人で火葬してもらいに出掛けた。
途中で生花を買って、箱に入れた。
大好きだったニンジンも入れてあげた。

火葬する直前の人のお葬式と同じく別離の時間。
こみ上げる涙。やはり寂しさは否めない。

小さな命が私たちの心に残した確かな足跡。

今、小さな骨壷に入って、彼がいたリビングの片隅で、あの頃と同じように静かな時を過している。
# by kazz1125 | 2012-06-11 19:30 |

蓋はできない

僕が子どもの頃、原子力といえば輝かしい未来をもたらすエネルギーのイメージがあったように思う。
手塚治虫さんの鉄腕アトムなどがその顕著な例だろう。
アトムの妹はウランちゃんだったしなぁ。

それは唯一の被爆国である日本の、願望・・・もしくは切なる願いとでも言うべきものが秘められていた故なのかもしれないなどと最近思ってもいるのだが・・・。

それにしても震災以降の原子力発電に関する問題。
未だにエネルギー政策の土台が大きく崩されてぐらぐらと揺らいでいるのに、新たな具体策が何一つ出てこないって、この国の為政者たちは何をしているんだろう。

「誤魔化す。」
どうもそれで今まで来ていたから、今後もそれで行っちゃえ見たいなのが見え隠れしていて物すごく不愉快だ。

原子力。
確かに・・・確かに安全なものなら良いでしょう。
だけどさ。
もしまかり間違ってしまった時に、それもまかり間違ってしまった時の対処法も確立されていないものを・・・、地球環境規模の環境破壊が起きるリスクのあるものを、運用するって有り得ないだろう。
それもエネルギーを得るためというよりも、どちらかと言えば利益を生むためのもの・・・じゃねーのか?

いい加減に莫大な利権だのにしがみついて真実を曲げるのは止めにしねーか。
原子力の安全神話」という言葉があるけど、「神話」ってことは、逆に言えばただの「作り話」ってことなんだぜ?
現に3.11にそれは崩壊してしまったわけだし。

放射性廃棄物の問題だってそうだ。
とどのつまりは最終的には「埋めちゃう」・・・訳でしょ?
うんこじゃねーんだから、「埋めて臭いも無くなって良かったね~。土に還るね」って訳には行かない。
埋めたところで放射能を何十年も放ち続けるわけだからそれでお終いにはならねーだろう。

今回ばかりは臭いものには蓋じゃぁ通用しない。
蓋なんか絶対にさせちゃダメだ。
# by kazz1125 | 2012-03-31 10:40 | 雑感

最後の卒業式

去る19日は長女の専門学校の卒業式。
おそらくは彼女にとって最後となるであろう卒業式ですので、私も出席させて頂きました。

思い起こせば2年半前。
紆余曲折を経ての高校を卒業後、一旦は社会へ出たものの、何も無いことに気がついたのでしょう・・・。
突然の専門学校入学宣言。
学費は何とか工面しましたが、果たして決意の程は如何許りかと・・・親としては少々不安もあったのですが、無用な心配でした。
その後私たちの離婚などもあり、いささか精神的に不安定な時期もありましたが、最後には卒論も優秀賞を頂くなど、アルバイトをしながらも学業もきちんとこなしていたようです。


さてこれからは自身の学んだ分野で働く社会人。
また幾たびかの壁にも当たる事でしょう。
それでも持ち前の勤勉さだけは忘れずに頑張って貰えたらなぁと思います。

子育ての一段落感と共に感じる、父のささやかな願いです。、
# by kazz1125 | 2012-03-23 18:27 |

昼餉

少し早めの昼食

僕はいつもの
セルフ方式の定食屋さんで
いつものごとく一人ぽつんと食べていた

しばらくすると
カウンターの向かい合わせの席に
年配の夫婦連れが座った

地味な色合いの古びた上着
少し傷んだ靴とバッグ

二人のトレイには
かぼちゃの煮物と鳥のから揚げと
ご飯の大盛りが一つとお味噌汁のお椀

そのささやかな昼餉を
彼らは二人分け合って
楽しそうに・・・
本当に楽しそうに話しながら
食事を始めた

少し羨みながら
僕は席をそっと立った
# by kazz1125 | 2012-03-23 12:39 | 風景