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ほおずき

一足早く、沖縄では梅雨明けしましたが、九州では大雨。
本州もまだまだ梅雨真っ盛りで、時折の晴れ間はあれど長くは続きません。
洗濯物が乾きにくくて、何となく心も重くなりがち。
しかしながらこの時期にしっかりと降ってもらわないと、水不足だの米の不作だのって始まりますから、どうにも仕方のないところです。

でももう少し。
梅雨明け前後は丁度学校の夏休みの始まり。
そしてあちらこちらで夏祭りが賑やかに始まり・・・もう少しでそんな心が浮き浮きとする夏になります。
ほおずき市などもそろそろ。
ちなみに200年の歴史を持つ浅草、浅草寺のほおずき市は7/9、10です。
450店のほおずきやさんと350店の夜店で境内は埋め尽くされ、賑やかな売り声が浅草の夜空に響きます。

ほおずき。鬼灯とも書きます。
鬼の灯にしてはその姿は少し愛らしすぎるようです。

ほおずき      詞・曲 さだまさし

幾つかの水たまりを残して     ほおずき_f0056698_2001835.jpg
梅雨が駆け抜けてしまえば
湿った風の背中越しに 
君の好きな夏が来ます
あの日君にせがまれて 
出かけた小さなお祭り
綿菓子の味 アセチレンの光  
君は赤いほおずきを買った

溜息で回した
一つの風車
止まらずに止まらずに
回れと二人祈っていたのに

君の下駄の鼻緒が切れた
人混みに巻かれて切れた
僕の肩にすがりうつむいた君は
怯えるように涙をこぼした


走馬灯に照らされて
僕はほおずきを噛んで
風鈴の唄に合わせて君が
団扇でそっと風をくれた
僕の肩越しに
子どもの花火を見つめ
君は小さくつぶやいた
消えない花火があるなら欲しいと

戯れに刻んだ
二人の丈比べ
背伸びして背伸びして
爪先立っても届かない

あの日のお祭りに
今夜は一人で行ったよ
想い出の他に拾ったものは
誰かが忘れたほおずきを一つ


1975年に発表されたグレープの「せせらぎ」と言うアルバムに収録された曲です。
この曲の風景が変わる事がないがゆえか、今改めてこの詞を読んでみてもいささかの時の隔たりを感じることは無い様に思います。

30年も経てば普通だったら「ほおずき」も萎んじゃうんですけどねぇ。
by kazz1125 | 2006-06-24 19:36 | 音楽


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