WBC。
日本代表候補に選出された中日ドラゴンズの4選手+1が偶然?全員辞退・・・。
この事であちこちでドラゴンズサイドを批判する声が大きくなっているようですね。
その事実なんかワタシはどうでもいいのですが、興味を持ったのはこの落合監督の反論の方です。
落合監督、WBC代表候補辞退について反論
来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表候補にリストアップされた4選手全員が辞退した中日の落合博満監督(54)が22日、一部で“ボイコット”などと批判されたことに反論。選手の自主判断だったことを強調し、理由の説明も必要ないと突っぱねた。
秋季練習中のナゴヤ球場のプレスルームに姿を見せた落合監督。「1回しか話さない」と断った上で独演会が始まった。
「何が何でも行け、行くな、なんてことを選手に言う権利はオレにはないし、選手も従う義務はない。球団で断ったなんて書かれ方はマスコミの暴力だ」
球団にかかる電話、ネットに広がる批判の声。一部の“ボイコット説”に強く反論した。
同監督は、和田にも追加で打診があったことを明らかにしたが、はじめにリストアップされたうち、意思を確認した岩瀬と森野は「もう二度と行きたくない」。若い高橋と浅尾も調整面での不安を口にしたという。
「(日本プロ野球組織=NPB=からの文書には)理由を書く欄なんてなかった。『行きたい人で戦う』と言っておきながら、自分らで言っていることを途中で否定しちゃってる」
さらに代表引退を表明した宮本(ヤクルト)や上原(巨人)を引き合いに出し「そういう一部の人間には配慮するのに、こっちはメッタ斬りするのか」と吐き捨てた。
また昨年12月の北京五輪アジア予選のメンバーから外れた松中(ソフトバンク)にも言及。「けがをしたときにどうなるんですか、と聞いたら外された。(ファンから)首くくって死ねといわれて、誰かがフォローしてやってくれるのか? 負けて被害を受けるのは選手なんだ。二度と味わいたくないと思う人間がいても不思議はないだろ。(代表に)来いといえば全部出てくると思うのは大間違いだ」とまくし立てた。
「NPBやファンを納得させようとは思わない。でも代表の監督でもコーチでも、NPBでも話にくればいい。ちゃんと説明してやるよ」
実は、北京五輪前にはWBCの監督就任を打診され「よその球団の選手は預かれない」と断っていたことも暴露。中日Vs11球団・NPBのミゾはさらに深まりそうだ。サンケイスポーツ - 2008/11/23
彼の言ってる事はある意味正論でしょう。
昔から落合氏のベースは、プロ野球選手は球団に雇われていると言うよりも、外注契約の個人事業主と言う観点。
全てを選手自身が自らの責任で自ら判断すべきと言う個人主義?が徹底している彼からすれば、当然こういう論理展開(屁理屈とも取れるがね)になるでしょう。
そしてその彼から薫陶を受けたというか感化されたというか・・・そう云う同じような選手たちが育ってくるのもまた仕方のないことでしょうね。
日本の御旗の元に一つ集い、そして闘う。
それを意気に感じて野球をやろう、やってやろう。そしてそんな日本代表を応援しようという人たちから見れば、落合氏の論理に異質なもの・・・というよりむしろ不快感を感じるはずです。
何が不愉快な感じを受けるのかというと、彼の徹底した個人主義が日本人の感覚に合わないんでしょうね。
個人主義というより必要以上の協調性の無さだものね。
まぁそれが「オレ流」なんだから仕方ないか。
現役の時に「金次第」と公言して憚らなかった灰汁の強さは未だに現役ということでしょうか・・・。
いずれにしても12球団一致団結して協力し・・・・なんていうのは早くも画に書いた餅になってしまいました。
まぁこれは落合氏も述べているように、「行きたい人で闘う」しかないんであって、無理強いしても仕方ないことですしね。
日の丸を背負って野球をすることに大いなるロマンを感じられる選手に集まってもらわなくちゃ、こっちだって盛り上がらない。
今さら言っても仕方ないけど、代表選考基準として「日本を背負って野球をしたい!という少年の様な憧憬を持っている人」って言う条件を最初から作っておけばよかったのに・・・。
私たちが見たいのはイイ試合であって泥仕合ではないんですから。